まちカドまぞくを最大限楽しむためにプチ検証【まちカドまぞくAdvent Calendar 9日目】
この記事は「まちカドまぞくAdvent Calendar」 9日目の記事です。
今日も一日 pic.twitter.com/30QEZxTDOC
— フェノメノン (@phenomenonAtoZ) 2020年11月24日
この度、干柿(@phosi_hobby) さんが企画されました「まちカドまぞくAdvent Calendar 2020」の9日目を担当させていただきました。
企画の詳細は干柿さんによる1日目の記事であるこちらからご確認ください。と、言いたいところですが、私からも一応企画の趣旨の一部を説明させて頂きます。
Advent Calendarとか分かるまぞくになりたい
困った時はWikipediaだよ、シャミ子
アドベントカレンダー (Advent calendar) は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わるとクリスマスを迎えたことになる。
インターネット上などで、12月の1日から25日までに、特定のテーマに沿って毎日ブログなどに記事を投稿していくという企画がある[1][2]。元々のアドベントカレンダーになぞらえて、この企画もアドベントカレンダーと呼ばれている。特にプログラミングに関連するアドベントカレンダーの企画が多数行われている。
複数人が順に記事を書くことが多い。複数人実施の場合は、カレンダーを管理するサイトを軸にある程度の範囲(プログラミング言語や使用する技術など)を決めて参加者を募り、順に投稿を行うというスタイルが多い。 参加者が多い場合、クリスマスを超えて12月の終わりやそれ以上続くこともあり、1年続いた例もある。一方で、一人が毎日記事を書く場合も少数存在する。
これ↑をまぞくに関するブログ記事・イラスト・etc...などで行うのが今回のアドカレってわけですね。
特にまちカドまぞくにおいて「クリスマス(12月25日)」は特別な日でもあるので、まさにうってつけの企画ですね。
さてさて、8日目に当たる昨日の記事は、まこり(@mk_vignette1010)さんによる「私ミカン推し」でした。
まこりさんのミカンさんへの愛が語られおり、まこりさん曰く、特別な理由や境遇に共感した等ではなく純粋にミカンさんのキャラクターに惹かれていったとのことで、これほど魅力のあるキャラを主役以外にも作り出している伊藤いづも先生のセンスが光りますね。
まこりさんのミカンさんへの純粋無垢な愛が伝わるとても良い記事でした。私もミカンママ、好きです......
それではチャンネルが変わって、以下本編です。
まちカドまぞく、読んでますか?
初めまして。シャミ子を愛で会(@4835medekai)と申します。
原作最新話の衝撃的な展開でかつてない程の盛り上がりを見せている本作ですが、一度は疑問に思ったことがありませんか?そう、どの媒体でまぞく読めばいいの?問題です。
ご存知の通り、まちカドまぞくは4コマ漫画の中でも異様に書き込みが多く、原作者である伊藤いづも先生は毎月幻覚を見ながら原稿を描いているのは皆様の与り知ることかと思います。
しかしその描き込みの多さゆえ、細かいところは一部の媒体ではしばしば潰れて見えなくなってしまうことがあります。
せっかくいづも先生が命を削って描いてくれているのですから、出来れば最大限の画質でまぞくを楽しみたいところです。
そこで今回は、きららキャラット本誌(アナログ)、単行本(アナログ)、COMIC FUZ(デジタル)、kindle(デジタル)の4つの媒体で画質を検証してみました。
毎月FUZで最新話を追っている本誌派の方にも、紙の単行本しか買わないアナログ派の方のどちらにとっても興味深い内容になっておりますので、ぜひ最後までご覧下さい。
Round 1:キャラットvs単行本
まずは雑誌と単行本の比較から見て行きましょう。
本当は裁断・スキャンしてデータをデジタル化してきっちりと検証したかったのですが、機材などの都合で断念しました。
撮影にはある程度センサーサイズの大きいミラーレス一眼を使用していますが、自然光光源にこだわったり、直射日光を避けようとして影が入って一部見にくくなってしまっています。申し訳ありません。なお、今回の検証に用いた話は2019年3月号収録分です。
1つ目はカラーページの比較です。
単行本の方の画像の真ん中に黄色い模様みたいなものが現れていますが、実際にはこのような模様はありません。(フレア的なもの?)
さて、このイラストは雑誌では綺麗なカラーページとなっていますが、単行本では色が潰れてしまってかなり見にくくなってしまっています。
一応ロゴや販促のアオリ?みたいなものが無いバージョンが見れるメリットはありますが、雑誌の方が圧倒的に美しいですね。次はもっと拡大してみましょう。
拡大すると違いがより顕著に現れます。
雑誌の方は色付きで幾何学的な模様とトーンで陰影を表現しているのに対し、単行本は全てトーンで表現しているため全体的に色が濃くなっています。また、単行本に用いている紙は凸凹が多いため、雑誌と比べて線が途切れ途切れでガタガタになっています。
では雑誌の方が全てにおいて優れているのか?と問われると必ずしもそうではありません。今度は白黒ページを比較してみましょう。
拡大されたシャミ子に注目してみましょう。雑誌では紙質の荒さが目立ち、インクが滲んで線がかなり太くなってしまっています。しかし、単行本は大量にページがある雑誌と違って印刷に多少コストを掛けています。
単行本の方がトーン含め線が細くはっきりしており、細かい部分を読み込むにはこちらの方が優れていると言えるでしょう。(ブローチの部分が顕著)
ただし、前述の通り紙の凸凹により線がギザギザしている短所は残っているので注意です。シャミ子かわいい。
アナログ部門総評:カラーページは雑誌でしか見れないが、白黒ページの細かいところを読み込むなら単行本が最適!どっちもどっちですね。まあ、イラスト全部集めるためにどっちも買わないといけないんですけどね....
Round 2:FUZ vs kindle
お次の対戦は、芳文社公式漫画アプリであるCOMIC FUZと、Amazon製アプリのkindleです。まずは見開きから。
どうでしょうか?私にはほとんど見分けが付かないです.......
もう少し拡大してみましょう。
うーん......心なしか、kindle版の方が解像度が高い気がします。
なぜか芳文社公式アプリの方が劣っているという意外な結果になりましたね。もう少し拡大してみます。
やはり僅差ですが、kindle版の方がくっきりして見えます。ほぼ引き分けですがkindleの勝利!
ちなみにどちらもページ全体のスクショをズームしたものではなく、個別にアプリでズームを行なってスクショしました。
余談ですがkindle版の方が全体的にアプリの使い勝手が良かったです。
FUZでズームしようとしてもあらぬところにズームインしたり、勝手にページが移動したり.......ここは企業規模の差ですね。
また、アナログ版と比べて電子書籍は最初からデジタルデータであるため、印刷特有の模様などが拡大しても見られません。
ただ、全体的に画質はアナログに比べてはるかに劣っているのでデジタルでじっくり読もう!という気にはなりにくいです......
総評:kindleの方が僅かに有利か。UIもkindleが上回っているが、0時に最新話を読めるのでFUZもアナログやkindleに対して完全に劣っている訳ではない。
FUZなにくそにゃー!まだ成長するかもらー!
概ね予想通りの結果となりましたが、芳文社が運営しているFUZがkindleに画質で劣っているのは奇妙ですね。
作者の生データを持っているのに.....
ところで、きららキャラット編集部の公式ツイッターは、キャラットの発売日が近づくと作品のコマを一部抜き出してツイッターで宣伝を行います。この時の画質についても一応確認してみます。
【きららキャラット1月号】
— まんがタイムきらら編集部 (@mangatimekirara) 2020年11月26日
伊藤いづも先生「まちカドまぞく」は、前回に続き小さい頃の桃の記憶に潜るお話。
桃が出会った、この町の脅威となる魔法少女の名は那由多誰何(すいか)。
一見にこやかに町の引き継ぎを進める彼女の真の目的とは…? pic.twitter.com/ShFXI8o3Ls
.....ん?かなり画質荒くないですか?
Twitterに載せている方の画像はかなり画質を落としていますね。
正直、FUZに掲載してる分と同じデータを使っていると思っていたので、かなり意外でした。一応、他の作品でも確認してみましょうか.....
【きららキャラット12月号】zzz……カヅホ先生「キルミーベイベー」は……zzz……夢のような……お話……ところで……夢って自分が死ぬ内容のことが多いと思うのですが……皆さんはどうですか……zzz pic.twitter.com/kv8we8VKMy
— まんがタイムきらら編集部 (@mangatimekirara) 2020年10月27日
........Twitterの方めっちゃ画質良いぞ!?!?
まさか作品毎に画質変えてるどころかFUZより画質が高いとは.....
良いデータを持っているのは当然なんですが、Twitterに載せるならFUZにも載せてくれよ....といった気持ち。
ただ、これをポジティブに捉え直すと、FUZの方は小さくても伸びしろ抜群だということ。
現時点ではkindleに劣っていても、将来より高解像度のデータが掲載されるようになるかもしれません。てかしてくれ。
あとこれは完全におまけですが、上の方で比較に出したのは単行本5巻の範囲なので、巻によって画質の変化が無いか確認するために一応1巻の範囲も比較してみます。
アナログ最高!頑張れ芳文社!もっと強い出版社になるんだ!
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明日は「まちカドまぞくAdvent Calendar2020」の10日目、ライターは1日目に続いて2回目の干柿(@phosi_hobby)さんとなっております。
内容は「ばんがいまぞく」(単行本のおまけ漫画)についてのようです。いつも奥が深い考察をしていらっしゃる干柿さんにはいつも楽しませてもらっているので、更新が非常に楽しみです!
まだまだAdvent Calendarの枠には空きがあるので、今までブログ記事なんて書いたことないよ!な方も、そうでない方も奮ってご参加下さい!
4日目のしもみ(@SiMo010101)さんのように、イラストで参加していらっしゃる方もいます。(とても素敵なスイカちゃんのイラストなのでぜひご覧になって下さい。)
形式はまぞくに関することであればなんでもOKです!作品に対する愛の垂れ流しでも立派な記事です!あなたもアドカレに参加してまちカドを一緒に盛り上げて行きましょう!!
改めまして読者の皆様へ感謝を述べさせていただきます。ここまで読んでいただきありがとうございました。
そして主催の干柿さん、本企画へ参加された皆様、宣伝にご協力いただきました皆様、楽しい時間を提供していただき本当にありがとうございます。
どの方が書いた記事やイラストも非常に素敵で、参加して良かったと心から思います。
まだまだ続く「まちカドまぞくAdvent Calendar2020」、どんどん盛り上がって皆様が楽しむ一端となれれば幸いです。
また、記事の感想などをツイートする場合は、捕捉のためハッシュタグ「#まちカドAC」を付けて頂けると幸いです。
昨日までの記事も明日以降にあがる記事も、全部魅力的なので是非最後までお楽しみください!